検査が無事に終わり、ほっと一息ついている頃かと思います。鎮静剤を使った方は、まだ少しぼんやりしているかもしれませんね。
検査後の大腸は、観察や処置によってデリケートな状態になっています。そのため、食事や生活で少しだけ気をつけていただく点があります。
この記事では、「何を食べたらいいの?」「いつから普段通りの生活に戻れる?」といった検査後の疑問にお答えします。
観察のみで終了した場合
食事再開の目安とメニュー
検査後はおよそ1時間休み、体調が安定していれば食事を再開できます。最初は少量のやさしい食事から。例:おかゆ、うどん、卵豆腐、白身魚、ヨーグルト、具の少ない味噌汁。水分はこまめに。避けたいものは、揚げ物・香辛料の強い料理・炭酸・アルコール・豆や海藻など食物繊維の多いもの。お腹の張りやムカつきがあれば、無理せずさらに量を減らし、時間をあけて様子を見ましょう。
ポリープ切除・生検を行った場合
2日程度の制限と進め方
創部保護のため、刺激物(辛い物)・アルコール・コーヒーは2日ほど控えるのが基本。硬い肉・ナッツ・生野菜など消化に負担がかかる食品も避け、やわらかい主食+たんぱく質を少量ずつ複数回に分けて摂りましょう。便通を急いで整えようとして食物繊維を一度に増やすのは逆効果になることがあります。再開の量やタイミングは、当日の説明に沿って調整してください。
当日の注意と「受診の目安」
生活上のポイントと連絡タイミング
鎮静薬の影響が残るため当日の運転は不可。長風呂は避け、入浴はシャワーに。激しい運動は控えます。少量の血が混じることはありますが、強い腹痛・発熱・ふらつき、出血が増える/続く、黒い便などがあればすぐに連絡を。不安があれば小さなことでも相談してください。食事は「少量・やわらかく・刺激を避ける」を合言葉に、体調第一でゆっくり通常食へ戻していきましょう。
「あれっ?」と感じたら
女性医師・女性スタッフが対応いたします