肛門掻痒症 |
肛門周辺の永続的でしばしば激しいかゆみ。
肛門のかゆみの原因のほとんどが肛門掻痒症と言われています。肛門周囲に湿疹がないにもかかわらず、掻痒感があるもの。ただし、かゆくて掻き毟ることによって、二次的に湿疹を伴うことがあります。洗いすぎて皮膚が乾燥し、防御機能が失われて、肌荒れを起こし、掻痒感が出現します。更にかゆいので清潔にし過ぎて、ごしごし拭いたり洗ったりすることで、更に乾燥が悪化。掻き毟ることで傷がつき、湿疹、ただれが出現します。水仕事をして手が荒れるのと同じような原理です。当初は、排便後やお風呂に入って血流が良くなった時、就寝時に掻痒感が出現。掻くことで湿疹が出現し、余計にかゆくなります。湿疹ができると傷になるのでしみるような痛みや血液が付着することもあります。治療は、排便を整えて、洗い過ぎないこと。ひどいときはステロイド軟膏やワセリンなどの薬を使用します。